みかガマのウツワについて。

お取り扱い方

一つ一つ、ロクロ挽きです。

カップや円型のお皿などは、電動ロクロで制作しております。動物シリーズもパーツを分けてそれぞれ電動ロクロで作っています。
ロクロ上で、粘土を何度も締めて作るのでとても頑丈に作れます。
ロクロ以外に長細いお皿などは、粘土を板状に伸ばして作る「タタラ技法」で制作しているものもあります。

全てが手作業で作られます

色付けの「釉掛け」も、バケツにドボンと付けたり、吹きつけたり、筆で塗り分けたり、と色々な方法で着色します。色々な方法を取ることで、陶器の仕上がりの質感は色んな表情を見せてくれます。

 
 

レンジ使用可能です。

みかガマの器は全てレンジ使用可能です。(過去に一部金彩を施しているものは使用できません)
なお、温める程度のご使用のみで、調理などの長時間(5分以上)のレンジ使用はお勧めしません。 

 

食洗機のご使用はお勧めしません

食洗機にかけてしまったからといって、すぐに割れたり、ヒビが入ったりする事はないですが、劣化を進める原因になり兼ねません。
長くご使用頂きたいと思っていますので、なるべく手洗いでご使用ください。

 
 

全て目止め済みです

ご購入いただいた器は、全て目止め済みです。
陶器には目に見えない小さな凹凸がたくさんあり、そこに食材や液体が入り込むことで変色や臭い移りが起こります。目止めはそれを防ぐために表面をコーティングすること。シミやひび割れの予防にもなります。

 
 

食器用洗剤で洗ってください。

いつもご家庭で使っている、食器用洗剤で洗ってください。
茶渋や黒ずみ、黄ばみが気になった場合は、研磨剤入りスポンジ(激落ち君)などで擦ると取れます。ハイターに付けることも可能ですが、念入りに何度もよく洗い流してからお使いください。

 

みかガマの技術とこだわり

蛍手、透し彫り、イッチンなど、細やかな世界

蛍手〈ホタルデ〉

蛍手とは、素地を透し彫りにした後、透明釉を小穴に埋めて焼成する技法。
光を通して模様が浮きあがるため、蛍の光にたとえ「蛍手」と呼ばれる。
2019年より、「蛍手技法」に魅了され、器に施し始めました。もともとガラスや、透明なものに心惹かれていたので、陶器も近づけないかと日々考えていたこともあり、蛍手に夢中になりました。
光を通す部分はなんとも幻想的で美しいので、ぜひともお手にとって頂きたい作品の一つです。

 

透し彫り

土台となる素材の粘土を掘り抜いて、向こう側が透けて見える模様や技法のことを言います。
中にローソクやライトを入れて、溢れる光を楽しんだりする作品もありますが、二重構造にして器の表面を透し彫りにして楽しめる作品は、どこにもない、一点ものです。 ぜひ一度お手にとてください!

イッチン

イッチン技法とは、泥状の粘土をスポイト型のような容器に入れ、
絞り出しながら 盛り上げの線描で装飾すること。
盛り上がった細い線は、どくどくの味わいと美しさがあり、粘土ならではの表現だと思っています。ぽこぽこ盛り上がった線描を楽しんで頂けますと幸いです。

 

ヒビではない貫入(カンニュウ)について

ガラスの釉薬の部分に、亀裂のようなヒビのような模様が表面に見えることがあります。 これは貫入といって、陶器が焼かれた後の冷えていく過程で、陶器本体の素地と釉薬の収縮度の違いにより釉薬がヒビのような状態になって固まる現象です。これは、ヒビや傷ではなく、表面に現れる陶器独特の表情です。
使うたびに増えていくものです。
ぜひ自分だけの貫入をお楽しみ頂けますと幸いです。